殺戮都市

前方の一匹が気付き、それに呼応するかのように連鎖的に気付く怪物達。


もうここまで来たら、一気に駆け抜けるしかない!


俺を迎え撃つように、前方の怪物達も俺に向かって走って来る。


嘘だろ!?


大人しく塔を守ってろよ!


全力疾走同士の衝突。


巨体を持つ怪物と俺とじゃあ、ぶつかり合っても勝ち目はない!


生き残る道があるとすれば、この日本刀に頼るしかなかった。


「星5レアなんだろ!俺を助けろよ!」


武器を握り締め、迫る怪物が伸ばした手に、刀身を当てがう。


いや、それは偶然だったかもしれない。


日本刀を振るったその先に、手が伸びて来たのだ。


だけどそれは、それにとっては幸運としか言えなかった。


お互いの速度が乗った、高速の一撃。


怪物の腕をいとも容易く切り裂いて、俺の手にはその衝撃すら感じなかった。


まるで……豆腐でも切っているかのように簡単に。


「グギャッ!!」


腕を縦に切られ、地面に転がった怪物。


だが、一匹だけじゃない。


まだ次々と正面から怪物が迫って来ているのだから。


一匹凌いで……これなら行けると感じた。