殺戮都市

「よし、行くか……」


その答えは、変な考えを払拭する為だけに出したもの。


上手くやれると信じ込んで、自分を騙そうとしただけの。


それでも立ち上がる事は出来た。


後は、走るだけ。


日本刀の柄を握り、俺はゴミ箱の陰から出た。















「グルルルルル……」














と、同時に、背後から聞こえた怪物の唸り声。


もう……戻ってきたのか!?


ドキッとして振り返った俺の目に映ったのは……人の身体を貪りながら、中心部へと戻ろうとする怪物の群れ。


その数、ざっと20以上!


「マ、マジかよっ!!」


走るしか選択肢はなかった。


バベルの塔に向かって、怪物の群れから逃げるように。


背後から迫る怪物に追い立てられて、俺は怪物の巣へと。


行っても地獄、戻っても地獄。


死の恐怖が、俺の身体を取り囲んでいるようだ。


「グルルルル!!グアゥッ!!」


「うるせえんだよ!!どけよ!!」


中心部にいた怪物が、走る俺に気付いた。


牙を剥き、塔に迫る俺を威嚇するように吠える。


だけど、この足を止めれば間違いなく喰われてしまう。