「ギャウッ!!」
突然の痛撃に、顔を押さえて地面に倒れる怪物。
何が起こったのか……なんて考えている場合じゃない!
これは、千載一遇のチャンスだ!
のたうつ怪物を殺す機会は、これを逃したら次はないかもしれない!
状況の整理は後で良い。
俺は日本刀を振り上げて、怪物の腕ごと首をはねるつもりで、強く振り下ろした。
やっぱりこの武器は強い。
俺の胴くらいあろうかというその太い腕を、あっさりと切り落とし、その奥にある獣の首をはね飛ばしたのだ。
首がなくなってもまだ、ジタバタともがく身体。
それも、しばらくすると動きを止めて、俺は助かったのだと実感する事が出来た。
それにしても……一体何があったのだろう。
俺が切り落とした怪物の頭部。
それに突き刺さっていたのは……矢だった。
「真治君、一人で怪物と戦うなんて無茶じゃないかい?」
背後から聞こえたその声に、慌てて振り返った俺は……見た事もない小太りの中年男性が、弓を構えたままで待っている姿を見た。
「だ、誰?」
そう尋ねた俺に、男性は驚いたような表情を見せた。



