殺戮都市

俺を慰めようとしてくれているのかな?


どんな行動を取っても、良く思う人と悪く思う人がいるって事だよな。


俺が恵梨香さんを守ろうとしていたのは、他の人には良く思われないってわけだ。


「結局、自分の行動に後悔するだけ無駄って事ですか」


「そういう事だ。逆を言えば、どうせ後悔するなら、自分がこうだと思った事をしろ」


そう言って、恵梨香さんはベッドから腰を上げた。


テーブルに置かれていたメットを手に取り、窓へと歩を進める。


窓の外の何を見ているのか……。


「私はこれから東軍に行ってみる。少年とはここでお別れだな。守ってくれてありがとう」


窓から離れ、入り口にいた俺に近付いた恵梨香さんは……スッと顔を近付けて、俺の頬にそっとキスをした。


そして耳元で小さく囁いたのだ。















「強くなれよ、真治」














恵梨香さんは言っていた。


一緒に戦えるようなやつを探してるって。


今の俺じゃあ力不足だって事か。


部屋から出て行った恵梨香さんに、俺は何も言えないまま、しばらく立ち尽くして考えていた。


まだ俺が知らなければならない事は沢山あるのに……これで別れるなんて嫌だ!