殺戮都市

一つ一つの行動が艶かしい。


下着を身に付けて、ライダースーツを着る恵梨香さんから目が離せず、結局ずっと見ていた。


理沙と別れたばかりで……という葛藤があったけど、どうしても目をそらす事が出来なかったのだ。


そう言えば奈央さんも裸になる事に抵抗がなかったよな……。


そんなつもりじゃないって言ってたけど、手を出した所でそれが普通なら怒られなかったかもしれない。


何か……勿体無い事してたのかな、俺は。


「それにしても無茶をするな、少年は。もしも死んだらどうするつもりだったんだ?」


ファスナーを首まで上げ、ライダースーツの中に入った髪の毛を両手で払うように出して、そう尋ねた。


「ど、どうなんでしょうね。恵梨香さんを守ろうって必死だったから……そのせいで、彼女と別れちゃいましたけど」


奇跡的な偶然が重なって、俺は最悪な道に足を踏み入れたのかもしれない。


恵梨香さんの言葉に甘えて、触らせてもらっていれば……理沙に悪いと思いながらも、別れる事はなかったかもしれない。


考え方がクズみたいだっていうのは分かってる。


でも、そうする事で理沙と別れないで済むのなら、そうした方が良かったんじゃないかと後悔した。