殺戮都市

いつまでも落ち込んでいても仕方がない。


気持ちはなかなか切り替えられないけど、俺はロビーから離れて、恵梨香さんのいる部屋へと戻った。


沈んだ気持ちのままドアを開けると……。


















そこには、完全に回復したのか、こちらに背を向けて今まさにショーツを穿こうとしている姿が目に飛び込んで来たのだ。


「わ、わわっ!す、すみません!」


ノックもせずに入ったのがまずかったか。


せめてオートロックならこんな事はなかったのに、この街ではオートロックはないのか!?


「真治少年か、本当に守ってくれたんだな。ありがとう」


穿き掛けていたショーツから手を放し、何の恥じらいもなく恵梨香さんが振り返る。


「ちょ、ちょっと!前隠してくださいよ!」


理沙と別れたばかりだというのに、何なんだこの状況は!


「おかしな事を気にするんだな、少年は。この街でそんな事をいう男はいないぞ?皆喜んで見るのに」


感覚が……おかしくなってるよ!


どれだけ長い間この街にいるか分からないけど、恵梨香さんはこうやってこの街で生きて来たのかと思うと、なんだか嫌な気分だ。


理沙も……こう思うようになるのかなと考えると。