殺戮都市

戦闘が終了した。


理沙はビジネスホテルから出て行き、俺は引き止める事も出来ずに床に座っているだけ。


ソウルが二つ増えて、これでまた死ぬ危険性が少なくなった。


だけど、理沙を失ったという事実が、心にポッカリと穴を開けているようで。


どうして無理にでも引き止めなかったのか。


そうは言っても別れるなんて事はないだろう。


なんて思っていたのかな。


ビジネスホテルから出た理沙は、一度も俺を見る事なく東軍の方に走って行ったのだ。


その姿を見て、「ああ、本気で言ってたのか」と悲しくなった。


もしかすると、理沙が戻ってくるかもしれないなんて、甘い期待をして、しばらく待っていたけど。


そんな想いが届くはずもなく、理沙とは終わったんだと、徐々に実感が湧いて来た。


「……なんなんだよ。敵とか味方とか、勝手に決められた事だろ」


選択肢一つ。


始める時の選択肢だけで、それが決定された。


そんなつもりで選んだわけじゃないのに。


どれだけ悔やんでも悔やみきれない。


戻って来るはずのない理沙を待って、俺はロビーで待っていた。


ぼんやりと外を眺めながら。