殺戮都市














「戦闘終了時間まで、残り10分です」











その声が端末から聞こえて、理沙は唇を離した。


「私……戻るね。真治と会うのも、これで最後かもしれないね」


想像以上に広いこの街で、こうして理沙と出会えた事が奇跡。


ここで戻らせてしまえば、本当に二度と会えないかもしれない。


東軍に戻って隠れていろと言ったけど、キスをして帰したくないという気持ちが強くなってしまった。


「理沙、俺と一緒にいろよ。今さ、死神って呼ばれてる凄い人と一緒にいるから、理沙の事も守ってくれる」


俺が守ると言いたいけど、それよりも死神の方が説得力がありそうだから。


だけど、理沙の返事は俺が思っていた物とは違った。


「ごめん……真治に会えて良かったよ。でも、もう会わない方が良いよね。私達、別れよう。そうじゃないとこの街では生きられないよ。敵同士なんだもん」


その場に立ち上がって、悲しそうな笑顔を浮かべた理沙が、俺に別れを告げたのだ。


……どうしてそうなるんだよ。


嫌だ、絶対に別れたくない!


心の中で何度も何度もそう叫んで見たけど……言葉に出す事が出来なかった。