殺戮都市

「待つって、どれくらい待てば良いのよ。真治はいつだってそうじゃない。苦し紛れに出来もしない事を約束してさ。そんな方法、あるわけないじゃない」


悲しそうな表情を浮かべて、俺をジッと見詰める理沙に、何も言えない。


個人で戦っているわけじゃない。


いくら理沙が待つと言ってくれたとしても、他の誰かがキングを破壊してしまうかもしれないのだ。


それに、悔しいけど理沙の言う通りだ。


俺にはこの状況を解決する考えなんて何もないのだから。


「だからって諦めたら……助かる方法も見つからないままになってしまうだろ!?」


気の利いた言葉を言えないのがもどかしい。


こんなの、理沙からしてみれば、キングを破壊されて死にたくないから、俺が理由を付けて引き延ばそうとしているように思えるのだろう。


「無理だよ……私がやらなくても、他の人がやる。その人達まで止める事なんて出来ないし」


ダメだ……話は平行線。


どこまで行っても、東軍と南軍の俺達の思いが交わる事はないのだろう。


俺の彼女なのに……敵同士で、何をしなければならないか分かっているからこそ、相入れない関係なのだと感じた。