殺戮都市

どうすれば良いんだ。


俺が看ても、何が出来るわけでもないし、何をすれば良いか分からない。


このままでは、恵梨香さんが死んでしまうかもしれない。


そうなったらどこで生き返るんだ!?


北軍か!?


今、恵梨香さんと離れるのは得策じゃない。


もしも斎藤のグループに見付かってしまえば、俺なんて簡単に殺されてしまうから。


「しょ、少年……端末を……」


荒い呼吸に合わせるように、そう呟いた恵梨香さん。


端末!?こんな時に何を……いや、俺の知らない何かをしようとしているのかもしれない。


「わ、分かりました!ちょっと待っててくださいね!」


スケベ心を少しでも持っていた自分が恥ずかしい。


俺は浴室から飛び出して、ライダースーツをまさぐって、端末がどこにあるかを探した。


「どこだ……どこだ!」


そして手に感じる硬い物体。


ポケットの中に入っていたそれを取り出した俺は、急いで浴室に戻った。


「持って来ました。どうすれば良いですか?」


俯く恵梨香さんの顔の前に端末を持って行くと、震える手を伸ばし、画面を操作し始めた。


こんな状態で一体何を……。