殺戮都市

「何っ!?今のガキが星5レアだと!?」


ほら!俺に注意が向いた!


黙ってくれていれば、俺なんか見向きもしなかっただろうに!


「しかし残念だったな。少年は南軍の人間だ。同じ軍のお前が殺しても、ソウルはもらえないぞ」


そう言いながらも、戦いの手は止めない。


デスクの上の物が散乱し、椅子やゴミ箱は床に倒れる。


重いスチール製のデスクでさえ、戦闘の激しさに耐え切れず倒れているほどだ。


二人が戦えば戦うほど、室内が破壊されて行く。


そして……身を隠す事も意味がないと思っているのか、この暗い部屋の中で戦っている二人の姿は、俺の目にも捉える事が出来たのだ。


「関係ねぇよ!ガキは殺す!ソウルがなくなるまで殺して、星5レアの席を一つ空けてやる!」


徐々に大きくなる声に、俺の手が震え始める。


星5レアだからって、新崎さんや奈央さんみたいに歓迎してくれるわけじゃないんだ……。


力があるやつからすれば、俺なんかが星5レアを持っているのは目障りでしかない。


決められた席を奪おうとするやつがいて当然なんだ。


そう考えると、斎藤のその言葉は怖くてたまらなかった。