殺戮都市

それにしても……どうして新崎さんが殺されなきゃならなかったのか。


もしかして、俺が死神の所に行った後、探しに来てくれたのか?


そこで、死神を探していた斎藤に出会って、サーチさせられたと考えるべきか。


だったら、新崎さんが殺されたのは俺のせい?


そう考えた時だった。


部屋の中央付近から、金属が激しくぶつかるような甲高い男が聞こえたのだ。


それは一回だけではない。


何度も衝突音が聞こえて、微かに火花が散っているのが、俺の目に飛び込んで来る。


その火花で一瞬見えたのは……トンファーを構える恵梨香さんと、それを拳で受け止める斎藤の姿。


こんな暗い部屋の中で、どうしてこんなに戦えるのかが理解出来ない。


「どうしたどうした!流石の死神も、俺様には勝てねぇってか!?」


声の様子から、斎藤にはまだ余裕があるようだ。


俺なんかがまともに戦えるような相手じゃない事は分かる。


だけど恵梨香さんがこんなに攻めあぐねているなんて……さっきまでは、想像もしなかった。


「良い気になるなよ?こちらには星5レアの少年がいるんだ」


その恵梨香さんの言葉に、俺はドキッとした。


何も、こんな時に言わなくても良いのにと。