臆病な恋




「前橋くんの携帯なんだけど、その…言い
たいことがあって借りました」




「ん? なに?」




雪音は深呼吸を一つしてから



 
「…お!」




「お…?」




「……誕生日おめでとうございます」




透斗は一瞬分からずにいたが、すぐに




「あ、誕生日知ってたんだ!」




「うん、さっき聞いて…」




「ははっ、なんかありがとっ!」




笑いながらお礼を言う透斗。