臆病な恋




「……仲良いね、蒼太くんと」




「まあ、小学からの仲だしね」




「……ふーん」





───本当にそれだけなのかな…




体育祭の時も感じた違和感。
瑠佳にはただの同級生には見えなかった。





「それより!
お好み焼きが焦げちゃうよ!!」



雪音に言われ、お好み焼きの存在を
思い出し、慌ててひっくり返した。





ブーッブーッ



携帯が鳴っているのに気づいた雪音。



何気なく開いた。