「俺は紗奈絵を忘れるために、雪音は竜吾さんを忘れるために、お互い利用したんだからおあいこだろ?」 そう言ってニッと笑う蒼太。 「ごめんね……ありがとう」 ───────── ────────────── 「──思い出したか?」 「…思い出すも何も、忘れるわけないよ」 雪音は申し訳なさそうに答える。