臆病な恋




「あ、教科書返しに来てくれたの?」




お昼に貸した教科書を思い出した。





「そーじゃなくて…」




蒼太は立ち上がって雪音に近づいていく。




そんな雪音は思わず反射的に後ずさりしてしまう。





ドンッ




雪音は背中に壁が当たる感触がした。



そして蒼太は壁に手をついた。





「そ…蒼太?」