蒼太が口を開こうとした時、 「蒼太ぁ、もう始まるぞー」 コートの方から蒼太を呼ぶ声がした。 「今行く!」 と、返事をした。 「がんばってね」 「うん」 蒼太はコートの方へ向かっていったが、急に立ち止まる。 「…?」 不思議に思う雪音の方を振り返り、 「もし優勝したら…俺のことちゃんと見 て!」 「…へ?」 「“友達”じゃなくて“1人の男”としてちゃんと見て!」 それだけ言うと、蒼太はコートへ行ってしまった。 「………えぇ!?」