臆病な恋




「………ど、どうしたの!?」



少し離れた自動販売機の前で止まった。




「…飲み物、買いたくってさ!」



春平はとっさに思いついた言い訳を言った。




「あ、そういうことね!」



単純な雪音はすぐに納得した。





───なんだよ、あいつ…




春平はさっきの透斗の顔を思い出した。




怒りと戸惑い、嫉妬と色々な感情が入り混じった表情で春平を睨んでいた。




「…なんだよ、全然脈ありじゃん」




春平はぼそりと呟いた。