愛してとは言わないから




期待してなかったくせに、実際に面と向かって言われると結構きつい。



それに追い討ちをかけるようにお母さんは言い放った。




「あ、ののちゃんに風邪がうつったら大変だから菜穂、貴方今日はホテルかどこかに泊まりなさい。はい、ホテル代と病院代。保険証も。風邪が治るまでよ」




やっぱり、わたしはこの家にはいらないんだ。




そう、心の底から実感した。



わたしよりも望乃華の心配。



風邪を引いたわたしよりも。