愛してとは言わないから





「なぁ、」



わたしが首を振っている時に、一之瀬くんが振り返った。



「な、何っ?」



びっくりして声が裏返ってしまう。



は、恥ずかしい...!




「本当は、塚本の我が儘なんだろ?」



「へ......?」




わたしの我が儘?




どういうこと?


首をかしげていると、一之瀬くんはああ、と理解したように頷いた。




「姉妹だから二人とも塚本だったな。悪い」



苦笑いしながらゆっくりと近づいてくる一之瀬くん。