「いや、トイレかと思ってさ。てか、なんで入っちゃダメなんだよ?」
「そ、れは!勉強の邪魔だっていつも怒鳴られるから!」
一之瀬くんに疑問を投げかけられた望乃華は、わたしを指さしながらまるでそれが真実だというように一之瀬くんに抱き着いた。
あぁ、またわたしは悪者なんだ。
そっか、この家の中ではいや、違うか。
わたしの生きているこの世界では望乃華が正しくて私はいつも間違いなんだ。
きっと、一之瀬くんもそうなのだろう。
わたしには理解をしてくれる人なんていない。
きっと、一生わたしを愛してくれる人なんていない。
