いつからか、私はあの子の”お姉ちゃん"で、 いつからか、わたし自身は必要なくなっていた。 「お姉ちゃん、今日彼氏来るから部屋貸してよ」 「え、でもわたし、今日は勉強が……」 「はぁ?!あたしの彼氏と勉強どっちが大事な訳?ていうか、勉強なんていつでも出来るでしょ?相変わらず要領悪いのね」 わたしを蔑むように見下ろした妹の望乃華。