「あ、そういえばメガネ君」



「はっ…はいっ、何でしょうか…」




名前を呼んでからしばらく

倉松は俺の顔を見ながら

またダンマリを決め込む


つーか…なんなんだこの沈黙は…!

言いたい事があるなら

さっさと済ませてくれ…






いや、待てよ

さっきは俺に想いを伝えるのが恥ずかしくて

わざと話を反らしたのかもしれない


…きっとそうだ!今度こそ…

今度こそ愛の告…


「碓井くん」


「へっ?」














「あと2点引かれたら留年になるから

気を付けたほうがいいわよ


じゃ、話はそれだけだから」




誰か…


誰か…っ











「嘘だと言ってくれええええっっ…!!!!」