放課後― 「碓井くんの家って…すごい大きいね」 「そうか~?俺の家は 母さんはパート務め、父さんはサラリーマン 普通の平凡な家庭だよ」 「羨ましいなぁ…」 「え?」 「いやっ…なんでもない…」 気のせい…だろうか いま一瞬橘の顔が 寂しそうな感じに見えた 「とっ、とりあえず…! 部屋片付けてくっからちょっと待ってて…!」 「うんっ」