「……………………っ」 橘の口から小さな声でこぼれた言葉 ふいに訪れた沈黙 遠くから聞こえる打ち上げ花火の音 隣に並んで座ってできた さっきと似たような、また微妙な距離 じゃあ、俺と橘の心の距離は―? 「……あのさ、橘」 「なに…?」 「…………………………好きだよ」 「……………っ」 好きだ 大好きだ もう俺の心は 橘でいっぱいなんだ