「橘さん」



「倉松…さん?何…?」



「これ、橘さんのクラスの学級日誌

八田君に渡しそびれちゃったから

渡しておいてくれる?」



「うんっ、わかっ…た」



倉松さんとこうやって話したの

初めてかも…

普段ちょっと近寄りがたい雰囲気だし…



「それと、橘さん

今週の日曜空いてたりする?」



「日曜日?…うん、予定はないけど…」



「じゃあ予定空けておいてくれる?

その日、七海公園でお祭りがあるみたいで

紫音く……、……早坂君に

橘さんも呼んでって言われてるの」