ほんと倉松は一体何者なんだ…

完全無欠っつーかなんつーか…

他の女子とはどこか違うんだよなー


とかなんとか考えてる間に

橘がいる花壇へと着いてしまった



「あ…」



視線を向けた先には

花壇の近くにあるベンチに座って

真剣な眼差しで絵を描いている橘がいた


スラッと伸びた細くて白い指

たまにそよ風でなびく茶色の髪


思わず目を奪われてしまうほど

橘がいつも以上に凛々しく見えた