ラブレター2

悲しみの後に、僕らは、話し合う事が、多くなった。

僕は相変わらず、ごめん。しか言えないでいた。

「これから、赤ちゃんの分まで頑張ろうね?」

切なく笑って、被害者が加害者を慰めてくれる。

「…俺とお前の子供なら、絶対可愛かったよね…。」

僕は、大好きな人を傷付けた。

「ゆうくん、頑張ろう?」

「何で、俺を好きになったんだよ…。」

いつも、自分ばかりの自分。

「そんなこと、言わないで。」

辛いのは、あいも同じなのに。

「ごめん。」

寒い、寒い冬は、まだ終わらずにいる。

「ねぇ、キスして。」

あいに触れるのが、怖い。

また、君を傷付けそうで、一歩前を踏み出せない。

でもね、それがあいの優しさだって、知っている。

短いキスになったけれど、伝わったのかな。

沢山のゴメンナサイ。と、沢山のアリガトウ。

「ありがとう。」

あいは笑って、そう言ってくれる。

もっと、僕を責めてくれれば、きっと、楽なのかもしれないのに。

傷付けた僕に、何故、ありがとう。なのだろう。

逆の立場だったならば、僕は同じことを言っただろうか。

あいと、サヨナラをしよう。