「今日から、親いないんだ。」
「え?何で?」
「お姉ちゃんのとこに、行くみたいで。」
突然、あいが、何を言い出したのかと、驚いた。
「だから、あい一人。」
街をブラブラしながら、他愛も無い話をしていた。
「前も、こんなことあって。」
「その時は、どうしたの?」
「友達、呼んだりして、楽しかった!!」
「ふーん。なら、今度も友達呼ぶの?」
街中を歩く時は、あいと手は繋がない。
「いや。ゆうくん、来る…?」
頭の中で、あのCMの歌…なんだっけ?なんて、一人で考えていた。
「うん。ん?」
適当に返事をして、話を聞き直す。
「いや、ゆうくんがいいなら…おいで?」
女の子の家なんて、まともに入ったことがなかったから、少しドキドキした。
「行く!!行きます!!」
あいが笑って、分かった。と言う。
帰りのバスを一緒に乗って、終点まで乗った後に、じゃ、あとで。と告げ、家へ帰った。
準備をし、あいの家へ続く、長い階段を下った。
インターフォンを押しても、あいは出てこない。
「こんばんわ~。」
玄関を開けて、恐る恐る入ると、あいの家の番犬『ももちゃん』がいた。
「あっ、入っていいよ!!」
そう言われ、靴を脱ぎ、あいの家へ入る。
「お邪魔します。」
何故か緊張して、立ったまま、キョロキョロしていた。
「座ってていいよ。」
笑いながら、あいが言ってきて、近くにあった、ピアノの椅子に座った。
「お風呂とか、入ってきた?」
「いや、まだだけど…。」
「なら、入っていいよ。」
まだ、変な緊張感が抜けず、変な言葉を言っていた。
「一緒に入ろう?」
たぶん、僕は、赤面していただろう。
あいと目が合い、いいよ。と、答えが返ってきた。
「今からがいいな。」
二人で、風呂場に行き、裸になって、立ったまま、あいを後ろから抱き締めた。
「好き。」
二人で、シャワーを浴びて、ちょっと幸せ。
「一緒に入るの、俺が初めて?」
あいが、言葉を詰まらせて、
「…いや。」
と言われた時は、ショックだった。
一人、ドキドキした自分が馬鹿みたいだ。
「上がろうっと。」
髪を乾かさないまま、服を着る。
「怒ったの?」
後ろから聞こえる声。
「来なきゃ良かった。ねぇ、ももちゃん。」
あいが、どんな顔をしていたかは、分からないが、僕を抱き締めてくれた。
「ももちゃ~ん。あいとゆうくん、ラブラブ~!!」
濡れた頭の上に、あいが、小さなタオルを掛けてくれた。
「彼氏とラブラブしなよ。」
こんなに、妬きもちを焼くし、不安になるくらい好きになってしまったんだ。
玄関先のももちゃんは、訳が分からないように、僕達を見ていた。
「ねぇ、チューは?」
あいも、ズルイよね。
「ふんっ。」
「チューしてくれないの?」
こんなに、愛されてるのだから、小さいこと、気にするな。と言い聞かせ、後ろを振り向き、キスをする。
キスをしている間、あいが笑う。
「何?」
「ん?ももちゃんが、妬いちゃうね?」
笑うあいが、可愛くて、ももちゃんに、二人の仲の良さを見せ付けた。
前足をバタバタさせてる、ももちゃんも可愛かった。
バイバーイ。と言って、隠れると、寂しそうにする、ももちゃんがいた。
気になって、また、顔を出すと、また、バタバタさせている。
「寝ようか?」
そう言って、二階にある、あいの部屋へ入った。
「女の子の部屋って言う部屋、初めて入った。」
「嘘だぁ。」
「いやいや、マジで。」
ベッドに潜りこむと、あいの部屋にあったプリクラが、目に入った。
「これ、誰?元カレ?」
知らない男達と映る写真。
「あっ、うん。」
またしても、落ち込む自分がいる。
大事そうに持っていられたら、自分に自信を無くす。
「ふーん。結構、男好きだね。」
いつか、本気になるなよ。と言っていた自分が、本気になっていたことに、気付く。
人を好きになって、良いことなんて、あるわけないんだ。と、改めて気付いた。
「まっ、どうでもいいけどね。」
「違う。こう言」
「なら、しようよ。」
過去や未来じゃない。
今しか、信用しない。
「うん…。」
自分の部屋以外で、エッチをしたことがなくて、新鮮な感じがしたけれど、何故か、苛立ちが強く、強くあいを抱いた。
「好き。」
言葉なんて、いくらでも言える。
欲しいのは、ただの温もり。
ただの、安心感。
揺れるベッドの音が、部屋へ響く。
こんなにムキになるくらい、やっぱり、本当に恋してるみたい。
「彼氏と幸せになりなね?」
これ以上、本気になりたくなかったから。
抱き締めた後に、酷い言葉だったかもしれないけれど、自分が傷付くのが怖かった。
でもさ、二人で過ごす夜のことも、君の中で、いつか過去になるのかな。
「え?何で?」
「お姉ちゃんのとこに、行くみたいで。」
突然、あいが、何を言い出したのかと、驚いた。
「だから、あい一人。」
街をブラブラしながら、他愛も無い話をしていた。
「前も、こんなことあって。」
「その時は、どうしたの?」
「友達、呼んだりして、楽しかった!!」
「ふーん。なら、今度も友達呼ぶの?」
街中を歩く時は、あいと手は繋がない。
「いや。ゆうくん、来る…?」
頭の中で、あのCMの歌…なんだっけ?なんて、一人で考えていた。
「うん。ん?」
適当に返事をして、話を聞き直す。
「いや、ゆうくんがいいなら…おいで?」
女の子の家なんて、まともに入ったことがなかったから、少しドキドキした。
「行く!!行きます!!」
あいが笑って、分かった。と言う。
帰りのバスを一緒に乗って、終点まで乗った後に、じゃ、あとで。と告げ、家へ帰った。
準備をし、あいの家へ続く、長い階段を下った。
インターフォンを押しても、あいは出てこない。
「こんばんわ~。」
玄関を開けて、恐る恐る入ると、あいの家の番犬『ももちゃん』がいた。
「あっ、入っていいよ!!」
そう言われ、靴を脱ぎ、あいの家へ入る。
「お邪魔します。」
何故か緊張して、立ったまま、キョロキョロしていた。
「座ってていいよ。」
笑いながら、あいが言ってきて、近くにあった、ピアノの椅子に座った。
「お風呂とか、入ってきた?」
「いや、まだだけど…。」
「なら、入っていいよ。」
まだ、変な緊張感が抜けず、変な言葉を言っていた。
「一緒に入ろう?」
たぶん、僕は、赤面していただろう。
あいと目が合い、いいよ。と、答えが返ってきた。
「今からがいいな。」
二人で、風呂場に行き、裸になって、立ったまま、あいを後ろから抱き締めた。
「好き。」
二人で、シャワーを浴びて、ちょっと幸せ。
「一緒に入るの、俺が初めて?」
あいが、言葉を詰まらせて、
「…いや。」
と言われた時は、ショックだった。
一人、ドキドキした自分が馬鹿みたいだ。
「上がろうっと。」
髪を乾かさないまま、服を着る。
「怒ったの?」
後ろから聞こえる声。
「来なきゃ良かった。ねぇ、ももちゃん。」
あいが、どんな顔をしていたかは、分からないが、僕を抱き締めてくれた。
「ももちゃ~ん。あいとゆうくん、ラブラブ~!!」
濡れた頭の上に、あいが、小さなタオルを掛けてくれた。
「彼氏とラブラブしなよ。」
こんなに、妬きもちを焼くし、不安になるくらい好きになってしまったんだ。
玄関先のももちゃんは、訳が分からないように、僕達を見ていた。
「ねぇ、チューは?」
あいも、ズルイよね。
「ふんっ。」
「チューしてくれないの?」
こんなに、愛されてるのだから、小さいこと、気にするな。と言い聞かせ、後ろを振り向き、キスをする。
キスをしている間、あいが笑う。
「何?」
「ん?ももちゃんが、妬いちゃうね?」
笑うあいが、可愛くて、ももちゃんに、二人の仲の良さを見せ付けた。
前足をバタバタさせてる、ももちゃんも可愛かった。
バイバーイ。と言って、隠れると、寂しそうにする、ももちゃんがいた。
気になって、また、顔を出すと、また、バタバタさせている。
「寝ようか?」
そう言って、二階にある、あいの部屋へ入った。
「女の子の部屋って言う部屋、初めて入った。」
「嘘だぁ。」
「いやいや、マジで。」
ベッドに潜りこむと、あいの部屋にあったプリクラが、目に入った。
「これ、誰?元カレ?」
知らない男達と映る写真。
「あっ、うん。」
またしても、落ち込む自分がいる。
大事そうに持っていられたら、自分に自信を無くす。
「ふーん。結構、男好きだね。」
いつか、本気になるなよ。と言っていた自分が、本気になっていたことに、気付く。
人を好きになって、良いことなんて、あるわけないんだ。と、改めて気付いた。
「まっ、どうでもいいけどね。」
「違う。こう言」
「なら、しようよ。」
過去や未来じゃない。
今しか、信用しない。
「うん…。」
自分の部屋以外で、エッチをしたことがなくて、新鮮な感じがしたけれど、何故か、苛立ちが強く、強くあいを抱いた。
「好き。」
言葉なんて、いくらでも言える。
欲しいのは、ただの温もり。
ただの、安心感。
揺れるベッドの音が、部屋へ響く。
こんなにムキになるくらい、やっぱり、本当に恋してるみたい。
「彼氏と幸せになりなね?」
これ以上、本気になりたくなかったから。
抱き締めた後に、酷い言葉だったかもしれないけれど、自分が傷付くのが怖かった。
でもさ、二人で過ごす夜のことも、君の中で、いつか過去になるのかな。

