運命の作り方



「えっ……」


自分がホームにいることを認識した途端、起こるパニック。


そのまままた電車にUターンすれば良いのだけれど……



混乱し過ぎて、体が動かない。



相手は朝の通勤電車。


だからすぐ、私の居た場所は人で埋まってしまう。




どっ、どうしよう…っ


で、電車にののの、乗らないっ、と……





電車の扉が閉じかけた時、反射的に私は目を閉じてしまった。