「時間通りに来たということは、迷わなかったんだな?」


本条君がからかうように言う。


まぁ、そりゃ高校時代は、いっつも何かと、道に迷って遅刻してましたけど〜。


「うっ、うん、そりゃあまぁも。ーーもう、おっとなです、から?」


「迷ったのか」

呆れ顔とともに吐き出される、呆れた声。


「けっ結果オーライよっ!遅刻しなかったら大丈夫!!」


そのために、10分かからない道のりなのに、30分の余裕を持って出て来たんだから!!