ーーー必死で時間と携帯と戦い、何とか出掛ける場所と時間を決め、約束の日に漕ぎつけた。 「おっ、久しぶり」 カジュアルな普段着の本条君が軽く手を上げて、笑ってくれる。 「久しぶり〜」 私もどうにか、笑って返した。 気を抜くと、緊張で顔が固まってしまう。