「すっすいませんっ!!ききき気付きませんでっ」 僕は慌てて向き直り、頭を下げる。 「あっ……の、わざわざそんなこと、しなくて良いから。あの、頭を上げて?」 言われるままに頭を上げると、すごく濃厚な、良い匂い。 少しおどおどした様子の天使様は、それでも優しい雰囲気でもって、喋って下さる。