運命の作り方









いろんなことがあったね。





私は、少しざわつく卒業式の途中、黙って、本条君のことを考える。







初めて会ったのは、私が苦手だった、満員電車の中で。



貴方はそれから、苦手な満員電車の中で、ひと時の楽しい時間をくれる大切な友達になった。


ひばりと本条君のおかげで、ちょっぴり、満員電車が好きになったよ。


私は今、本当にあの路線の、あの時間の電車に乗ってて良かったって思ってる。



ひばりや、本条君はどうか分からないけどね?



ーーーーでも、時間を変えなかったっていうことは、私が一緒でも嫌じゃ無かったのかな?



そうだったら、嬉しいな。