雲の穴から自身の過去を覗く。
あの時の気持ちを蘇らせ、決意を新たにするために。
僕は何度も、何度も今までそれを繰り返して来た。
父と母は、見つからなかった。
兄と姉はーーーーやっとのことで、見つけることができた。
僕が1番望んだ状況にはならないけれど。
それでも、僕は、僕の力で、僕の家族を作ってみせる。
もう少し。もう少しだ。
きっと。
そう、遠くない、未来のはず。
そう信じて、僕は現在を映す空から、目的の2人を覗きこんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…