最初、貴也ーーーー4人を空から見守る、貴也であったものはーーーは、心配していた。


自分のために家族が嘆き悲しんでいるのが、切なかった。

苦しかった。



でも、心のどこかで喜んでもいた。


短い間しか一緒にいられなかった自分の死を、そこまで、悲しんでくれることに。







そして。

貴也であった魂は、あることを思った。






僕はーーーもう一度。



あの人達と、家族に、なりたい。





と。