「ーーーっ!??」 貴也の体がかなり熱い。 いくら赤ん坊の体温が大人よりも高いとはいえど、あまりにも熱すぎる。 それに貴也の首はとっくの昔に据わっているはずなのに、抱き上げる時、がくりと首が倒れてしまった。 「おっ、おっおばちゃん!!タカがっ!」 「何かあったら隣のおばちゃんに言うんやで」という母の言葉をとっさに思い出した陽は、慌てて貴也を抱いたまま走る。 陽の慌てた声に、隣のおばさんはすぐに出てきてくれた。