ーーーー数時間後。 産婆さんにも来てもらって、忙しない空気の中、太一と陽の弟は産声を上げた。 「ーーーほら、あんたらの弟やで〜かわいいやろ?」 疲れ果てた顔をしながらも、母は幸せそうな笑みを浮かべ、太一と陽に赤ん坊を抱かせる。 「うん!」 「ーーーうん」 この日から、新たな命は幸せを伴って、陽達家族に、仲間入りしたーーーー