運命の作り方



「太一のお父ちゃん!!
赤ちゃん生まれそうやって!」

お昼を回り、そろそろお昼ご飯を食べようかという時。


長屋の隣の隣に住んでいる、太一の友達の与吉が、慌ててやって来た。


「ほんまか!?陽ぃ、太一、行けっ!!」


父のその声を背中に受け、陽と太一は駆け出す。





じきに、長屋が見えてきた。