運命の作り方




そして今日。

医師に診てもらう予定だったのだ。



「そう!兄ちゃんよう分かったな!!」


「分かるわ、それぐ」

兄の呆れ声を遮って妹はまくし立てる。

「あんな、お母ちゃんのお腹の中に、あたしらの妹か弟がおるかもしれへんのやて!」


興奮した様子でまくし立てる妹を、いささか持て余していた兄は、その妹の言葉を理解した瞬間、喜びの声を上げた。


「ほんまかっ!?」


「うん、お兄ちゃんほんまやでっ!」