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「父ちゃん!兄ちゃんっ!
大変やで!!なぁ!!」


ーーー時代は、いつ頃だと言えば良いだろうか。


「天下の台所」と名高い大阪の、とあるお茶屋の入り口で、声が響き渡る。


「どないしたんや?そない慌てて」


店の奥から出て来たのは「兄ちゃん」だろう少年。


年は、10…ぐらいと言ったところだろうか。