ぼくはそう思って、飴玉の色を見る。 仲良しの「きっかけ」を作る飴玉。 ーーー今度は、淡い黄緑色にしよう。 優しい、優しい、黄緑色のような日々になるように。 ぽとり。 ほんのちょっぴりのドキドキと、たくさんの期待を乗せて。 飴玉はゆっくりと柔らかな空気を貫いていった。