そっから何故か抱きつかれた。
もう大パニックで心臓がバックバクの私。いや、なんで抱きつかれてるの!?
「はははははははは離してよ!!!!」
私は必殺のようである噛みまくりの言葉を口に出す。
いや、本当に話して欲しいですね。
「もう少しこのままで…」
…そんな切なそうな声で言われたら何も言えねぇじゃねぇか馬鹿。
この男は過去に囚われすぎている。
もう前に進んでもいいはずなのだが、なかなか行けない。
しょうがないので背中に手を回してポンポンッと軽く叩いてあげる。
そんな私達の関係は友達以上の恋人未満。