「ん? なんだ正哉」

「これで帰るってのも、なんか物足りないからさあ、せっかくだし中庭のほうを回って帰ろうぜ? もしかしたら、新たな発見があるかもしれないし……」

「それもそうだな! よし! 中庭のほうに行ってみるか!」

悟は、手をポンと叩くと、歩く方向を変えた。