小児病棟

待合室にはいくつもの茶色いベンチチェアーが置いてあり、たくさんの患者さんであふれていた。
天井は高く、二階まで吹き抜けとなっている。
四人はまず、勝手知ったる外来から探検を始めた。


「ここ、よく来たなー、母ちゃんと……」

悟は左右を見渡しながら、懐かしそうに待合室全体をながめた。

「俺も。点滴されたなあ」

慶一も、懐かしそうな目で見渡す。

「そうだったなー、初めてここに来たのは幼稚園の頃だったなー、たしか……」

正哉も、遠い眼をして呟いた。