小児病棟

「つとむ、俺たちが病院を案内してあげる!」

正哉は、そうほほ笑んでつとむの肩をぽんと叩いた。

「行こ?」

裕二も、つとむにベッドから降りるよう即す。つとむは若干とまどった表情を見せつつも

「う……うん…」

と、ベッドから降りてスリッパを履いた。

「よし! じゃあまずは……」

正哉は先頭をきって病室を出る。そのあとを、裕二はつとむの背中を押すようにして追いかけた。正哉は病室を出ると、すぐ対面にある部屋に入り、振り向いた。