「マジで? うまそー! 食わして」

それを見た裕二は、目を輝かせた。

「待ってな、今全部出すから」
 
そう言って正哉はヒーターに手を突っ込み、芋を残らず取り出し、ベッドの上に並べた。

「おー! こんなにあったんだ」
 
ベッドを前に、四人は歓喜の声をあげた。シーツの上には、十数本ものひからびたサツマイモが並んでいる。

「早く食べようよー」
 
裕二が正哉に言った。

「まあ待ってな。看護婦さんに見つかったらやばいでしょ」

はやる気持ちを抑えつつ、正哉は裕二を制する。