小児病棟

部屋に戻りしばらくして、正哉がふと窓から外を見ると、先ほど通ってきた通路に人影を発見した。

――あれ? あのお兄さん……北川さん?

それは、第八病棟で出会った北川さんだった。
毎日のように窓から外を見ているが、あの通路に第八病棟の人を見たのは今までに記憶がなかった。正哉は、なぜか自然と体が動き出す。

気がつくと正哉は通路に向かっていた。