すると其所へ、イザナミがやって来た。 〈緋桜、此度は本当に感謝するぞ。 助かった。〉 私は、イザナミの方へ歩いた。 『力の解放で、しばらくは慣れんが、 奴等の元へ行く。私はしばらくの間、 病に侵された人間達を助けて行くつもりだ。イザナミ、貴様は黄泉を統べる女神だ、黄泉を頼むぞ。』 イザナミは、私に微笑みながらお前らしいっと言い、闇へ消えて行った。 私は、もう一度だけ、黄泉を見渡し 現世の扉へ入って行った。