すると、今までうつむいて一言も喋らなかった有翔が急に顔を上げた。



「俺、別にいいよ。」



えっ!?



すると、お母さんの膝に乗っていた星姫も



「星姫も!お母さん達がいない暮らしやってみたい!なんかドラマみたい!」



といってはしゃぎ出した。



夢翔は!?



夢翔に期待したらダメだった。



夢翔をみると目をキラキラさせていた。



「なんか、かっこいい…。俺、シャチレッドになる!」



シャチレッドとは水仙戦隊カイセンジャーのメンバー。



夢翔が大好きなアニメなの。



でも、双子はこういう時そろうのねー。



そう考えているとみんなからじーっと見られていることに気づいた。



「あとは姉貴だけだぜ?どうすんだよ?」



あたしはニカッと笑い言った。



「兄妹のそんな顔や言葉があって嫌だっていう姉がどこにいるの?もう、しょうがない!あたし、がんばってやるわよ!」